セネガル出身 メイサさん 片男波で民族楽器体験会

 西アフリカ、セネガルの民族楽器、サバールのプロ奏者が和歌山市にいる。首都ダカール出身のメイサ・ボーイさん(28)は、全国の文化祭やアフリカ関連のイベントで躍動感あふれるビートを響かせている。7月28日(土)、29日(日)には和歌の浦アートキューブでワークショップを開催。「陽気なミュージックにふれて」と笑顔を見せる。

 くりぬいた木にヤギなど動物の皮を張った片面太鼓、サバール。ガレンという木の枝と手でたたくと、パワフルな音が響く。セネガルでは結婚式や祭りなどで演奏され、日常でサバールの音が鳴れば、人が自然と集まり踊り出すほど根付いている。

 メイサさんは16歳でサバールを始め、プロとして活躍。サッカーのセネガル代表公式サポーターとして国内外の試合会場で演奏し、選手を後押しした。ガレンをにぎるとたちまち笑顔がこぼれる。「ただただ喜びの気持ちでいっぱいになる。サバールは僕のスピリット」。2013年にダンサーで和歌山出身の祐子さんとの結婚を機に来和。和歌山と大阪で月2回、教室を開くほか、イベントや文化祭などに出演し、全国を飛び回る。

 ワークショップでは大阪在住のセネガル人ダンサーが加わり、ジャンベダンスやサバール、四角い太鼓のアシコも体験できる。祐子さんは「ストレスなしで自然と幸せな気持ちになるセネガルの空気感を感じてほしい」と呼びかける。

 28日は午後2時~8時45分に4回、サバールやダンスなど、29日午前10時半は同館でアシコ、午後1時に片男波の砂浜でダンス。各回2500円。詳細はブログ「パーメイサ アフリカンドラム」。メイサさん(wakayamasabar@yahoo.co.jp)。

写真=ガレンと手で力強くサバールを奏でるメイサさん

(ニュース和歌山/2018年7月7日更新)