和歌山商業高校2年の花田秀虎選手が、7月21日に台湾で開かれた世界ジュニア相撲選手権大会の個人戦無差別級で優勝した。団体戦でも優勝に貢献。「海外の試合は初めてで緊張した。応援してくれたみんなに良い報告ができた」と喜ぶ。

 身長185㌢、体重125㌔。小学2年で相撲を始めた花田選手は、大学時代にレスリングで全国優勝経験のある父親と柔道指導者の母親を持つ。今年3月の全国高校選抜大会個人戦で優勝し、4月の全日本ジュニア強化合宿で力が認められ、日本代表に選ばれた。

 世界大会個人戦無差別級は10ヵ国10人が出場。1回戦、準決勝と寄り切りで勝ち、決勝はモンゴルのトムルバートル・テムレン選手と激突した。立ち会いでまわしを取れず、一時は脇を差されたが、上手投げで下した。団体戦は決勝でモンゴルと対戦。先鋒として出場し、引き落としで破った。

 花田選手は「どの選手も自分より身体が大きかったが、当たり負けせず勝負できた」と振り返る。目標は「小柄でも力と忍耐力がある千代の富士のような力士」だ。

 和商の門林三千生監督は「勝つために徹底した身体づくりをして、社会人の選手にも果敢に立ち向かう。二度とこんな選手に巡り会えないと思うほどの素質を持った逸材。将来は和歌山初の横綱になってほしい」とエールを贈っていた。

写真=世界大会で初の金メダルに輝いた花田選手

(ニュース和歌山/2018年8月11日更新)