和歌山県立自然博物館(海南市船尾)は、虫や化石について学芸員と調査、研究する「ジュニア自然博アカデミー」を9月~来年3月に初開講する。平嶋健太郎学芸員は「学芸員もかつては自然や生き物が大好きな子どもでした。普段持っている疑問や気になることを一緒に調べ、解決するお手伝いをしたい。研究者を目指す子たちが集まれば」と笑顔を見せる。

 昆虫と地学の2分野で、最後に研究成果を発表する。来年度以降は水生動物や陸上動物に広げる計画だ。

 平嶋学芸員は「自然に触れる経験を通して、周辺の環境や成り立ちを推測する力を養え、研究に不可欠な、客観的に確かな情報を集める訓練になる。思い切り好きなことに対する好奇心を満たしてほしい」と力を込める。

 和歌山県内の小中学生対象。半年で全5回。無料だが材料費は実費。各10人。希望者は往復はがきに住所、氏名、年齢、学年、電話番号、希望講座と応募理由を書き、〒642・0001海南市船尾370─1、自然博物館「ジュニア自然博アカデミー」係へ。8月31日必着で、応募多数の場合抽選。同館(073・483・1777)。

写真=地学のアカデミーでは石や地層、化石を研究する

(ニュース和歌山/2018年8月25日更新)