発達障害がある子の保護者に居場所を提供しようと、智辯学園和歌山高校などの生徒でつくる「ほっと!スペースプロジェクト」が11月17日(土)、御坊市湯川町小松原の湯川コミュニティセンターで交流イベントを開く。同高2年の中尾陽菜さんは「当事者やその家族に寄り添い、笑顔を増やしたい。困っていることの解決の一つになれば」と望む。

高校生がイベント企画

 中尾さんたちは8月、発達障害児者を支援するアイデアを出し合うコンテストに出場。放課後デイサービスや保護者宅を訪問し、声を聞いて回った。「急に走り出す子もいて公共の場へ出かけにくく、親戚から『しつけが悪い』と言われることも。居場所が必要だと感じました」と植田綾那さん(同高2年)。

 学生が子どもと遊び、その間に保護者が語り合い、専門家のアドバイスを受けられる企画をコンテストで発表したところ、準優勝に選ばれた。実現を望む声が多く寄せられ、紀央館高校などの友人の協力を得て開くことにした。

 17日は和歌山県立医科大学の専門家や特別支援教育に取り組む教員に相談できる。無料。午後1時~4時。申し込みは15日までに親子の氏名、年齢、電話番号、相談内容をメール(hotspaceproject@gmail.com)。

(ニュース和歌山/2018年11月3日更新)