落語芸術協会の出前寄席が10月12日、和歌山市新庄の小倉小学校で開かれた。プロによる落語や曲芸を全校児童313人が楽しみ、6年生3人が講談に挑戦した。

 講談はセリフ中心の落語と違い、説明を入れながら語る話芸。まず、衣装を身にまとった6年男子3人が順に高座に上がり、この日のために練習した「一休さん」「三献茶」などを披露した。身振り手振りで熱中して演じ切ると、大きな拍手がわき起こった。「わんぱく竹千代」を聞かせた黒ぶち亭メガネこと浜野大成くんは「1ヵ月間、ビデオを見て練習しました。プロは声の演じ分けがすごかった」とにっこり。

 続いて、講談師の神田鯉栄(りえい)さんが「宮本武蔵」、落語家の春風亭愛橋さんが「牛ほめ」を披露。仲入り後、傘回しや、あごにのせた棒の上に次々茶碗を積み上げていく曲芸に、子どもたちは「すごいー!」と立ち上がり、興奮した様子だった。

(ニュース和歌山/2018年11月3日更新)