視覚障害を持つ和歌山市の亀山直美さんが10月31日、同市栄谷の貴志小学校を訪れ、4年生70人に点字の仕組みや、普段の生活で工夫していることを話した。

 亀山さんは生まれつき目が見えず、現在は点字図書館で働く。最初に一人ひとりに名前を聞きながら、カードに点字を打って渡すと、子どもたちはその速さにビックリ。漢字などの区別がなく、スペースをあけて文字の区切りを示す点字の仕組みを説明した。

 「タッチパネルは操作が難しい」「お金は大きさや手触りが違うので分かります」と日常生活について語り、最後に「視覚障害者が困っていたら、自分に言われていると分かるよう、肩をトントンとたたいてから『何かお手伝いしましょうか』と声をかけて」と伝えた。

 2組の福田倫也くんは「声の聞こえる位置から相手の背の高さが分かっているようで、すごいと思った。もし、視覚障害の人に出会ったら、段差を教えたり、道案内したりしたい」と瞳を輝かせていた。

(ニュース和歌山/2018年11月17日更新)