世界最古のゲームと言われるマンカラを広めようと、紀州マンカラ協会が11月1日、和歌山市西高松のカードショップすのめろで体験会を始めた。わか八郎会長(写真)は「道具もルールも簡単でだれでも楽しめる。ご当地ゲームにしたい」と語る。

 アフリカや中東、東南アジアで紀元前から親しまれてきた2人対戦型ゲーム。自陣と敵陣各6マスと両端に置くゴール用のマスと、コマ48個を使う。ルールは地域により様々だが、基本的に1マスに4個ずつコマを置き、順に好きなマスのコマを全て取り、各マスに反時計回りに1個ずつコマを置く。自陣にコマがなくなった方が勝つ。

 運ではなく、オセロや将棋のように先を読む力が問われる奥深さにひかれ、わかさんは昨年9月に協会を立ち上げた。子どもや高齢者も楽しめるよう、マスとコマの数を減らした「紀州式」を考案し、マスの代わりに紀州漆器の茶たくを使う。マンカラの歴史や遊び方を紹介する協会新聞を発行するほか、県内外のイベントや地域のまつりでPRする。「大きなマスを描き、コマの代わりにみかんやシュロたわしなど地場産品を使うのもおもしろい。デジタル化が進んだ今だからこそ、地域や家族のコミュニケーションツールの一つにして」と願っている。

 体験会は毎週木曜午後7時〜10時。同店使用料500円。申し込み不要。詳細は「紀州マンカラ協会」ツイッター

(ニュース和歌山/2018年11月17日更新)