自然豊かな海南市北東部の孟子不動谷で1年間、自然観察を行う「わんぱくクラブBコース」の小学生たちが11月24日、和歌山県立自然博物館の学芸員と一緒に里山の生き物とふれあった。

 ビオトープ孟子が2013年度から実施するクラブで、毎月第4土曜に活動する。今年度は自然への興味をより深めてもらうため、6月、9月、11月の3回、植物や昆虫を専門とする学芸員を招いてきた。

 11月24日は虫に詳しい松野茂富学芸員が子どもたちと共に、水路やトンボ池とその周辺の生き物を探し回った。水に入れた網の中には、オニヤンマのヤゴや淡水魚のドンコなど。また、冬眠中のシマヘビやイノシシの足跡が見つかると、里山に子どもたちの歓声が響き渡った。

興味さらに深く

 雑賀崎小5年の西山大晟くんは「ヤンマ系のヤゴは水の中にいますが、サラサヤンマのヤゴはやわらかい土のところにある石の裏とかにいると聞き、勉強になった。来年はトンボを研究したい」。植物を調べる三田小6年の熊本優愛(ゆうあ)さんは「ノコンギクとヨメナは花びらの付け根に毛があるかないかで見分けられると教わったのが参考になりました」と喜んでいた。

 松野学芸員は「分かり合える仲間である子どもたちと虫を捕れ、こちらも励みになりました。学んだことをさらに年下の子たちに伝えてもらいたい」と期待していた。

写真=「何が取れたかな?」と興味津々

(ニュース和歌山/2018年12月1日更新)