岩出市根来のげんきの森では、今の時期、例年なら葉を落としているコナラが、枝ではなく、幹から多くの葉を出し、不思議な姿を見せている。

 森を管理する根来山げんきの森倶楽部の岡田和久さんによると、園芸用語で「胴吹き」と呼ぶ現象で、「昨年9月の台風21号が原因」と説明。強風で木が大きく揺らされた影響で、水を吸収する根の細かい先の部分が切れてしまい、木の上部まで水分を十分送れなくなった。少しでも光合成するため、幹の中で休眠していた芽から葉を広げ、このような状態になったと見られる。

 1月19日現在、幹から出た葉はオレンジに色づいている。

(ニュース和歌山/2019年1月26日更新)