第91回選抜高等学校野球大会
智辯学園和歌山高等学校 和歌山市立和歌山高等学校 出場記念特集

甲子園に挑む気持ちを漢字一文字で現してもらいました。(丸囲み数字は背番号。掲載の登録選手は変更される場合があります)※文中敬称略

 

智辯学園和歌山高等学校 2年連続13回目の出場

 昨春のセンバツで準優勝を果たした智辯和歌山。昨年のレギュラーを中心に、チームが一つになる。中谷仁監督と黒川史陽主将が甲子園にかける思いを語る。

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──どんなチームですか

中谷 状況に応じ、多彩なプレーができる選手たちです。野手では黒川、西川、東妻、投手では池田陽佑。彼らの考え方や取り組み方がしっかりしており、チームを引っ張っています。

黒川 個性が強いメンバーぞろいです。常に「どれだけチームのためにできるか」を意識し、プレーでチームを盛り上げます。

 

──持ち味は

中谷 投手は経験豊富な右の池田陽佑に、昨秋好投した池田泰騎、サイドスローに転向した山本の両左腕、小林樹斗、根来もいます。東妻がうまくリードすれば、良い結果につながるはず。野手は、圧倒的な打力の持ち主がいない分、どこからでもつないで行けるのが強み。秋からレギュラーになった佐藤、綾原らも結果を出しています。

 

──チームのモットーは

黒川 スローガンを、みんなで「きょうい」にしました。相手を脅かす「脅威」、驚くほど強い「驚異」、強い気持ちの「強意」。それを実現するため、冬は「個の力を上げる」ことを重視。各自が長所、短所を見極めて課題を掲げ、自主練習に力を入れてきました。

 

──甲子園では

黒川 一歩ずつセンバツの山に登り、最終的に頂点に立つこと。これまでの練習を100%出せれば、絶対に登れると思います。

中谷 当然、優勝ですが、センバツが最終目標ではありません。同世代が集まる大会は「大きな社会を知る」ことにつながり、人生の大きな体験になります。

 


 

和歌山市立和歌山高等学校 3年ぶり6回目の出場

 昨夏、智辯和歌山との県大会決勝で無念のサヨナラ負け。悔しさをバネに秋の近畿大会で好成績を残し、出場を決めた。半田真一監督と、米田航輝主将がチームの思いを話す。

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──どんなチームですか

半田 コミュニケーションをよく取るのが特徴。昨年8月の新人戦初戦で負けた時、選手が自信をなくしていると感じ、ほめて伸ばすようにしました。早い時期に修正でき、戦えるチームに育ってきました。

米田 1年生も本音で言い合える環境を作ってきました。それがチーム全体で勝ちに行く意識につながっています。

 

──持ち味は

半田 投手は、制球力のある左腕、岩本は冬を越え球速が上がってます。右の柏山は球に力があり、左の奴田は器用。攻撃は、とにかくつなぐこと。バントやエンドランを駆使し、チャンスで点を取り切り、早い段階で流れを呼び込みたい。

米田 攻め方の意図を繰り返し投手陣に伝え、手応えを感じています。攻撃は、ランナーが出れば、どうにかして進める形を徹底しています。

 

──チームのモットーは

米田 伝統的に「走姿顕心」を掲げています。「走る姿にその人の心が出る」。それを実現するのが理想。全員がしっかり参画意識を持ち、プレーにのぞむことを意識しています。

 

──甲子園では

半田 出るからには勝ちたい。ただ、そう思うとスキができる。怖い場所ですが、選手も私たちも成長させてくれるところです。

米田 最高は優勝ですが、まず一戦一戦しっかりプレーしたい。秋に負けた智辯和歌山と龍谷大平安には特にリベンジしたい。

 

第91回選抜高等学校野球大会は、3月23日㊏〜12日間、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開催。出場32校が紫紺の大優勝旗を目指し闘います。

(ニュース和歌山/2019年3月16日更新)