紀の川市 三木茂さん発行

 和歌山市のけやき大通りや築地通りを含む、47都道府県の街路樹を撮影した『全国の並木道 新・日本街路樹100景』を紀の川市中三谷の三木茂さん(77)が3月13日に発行した。「街路樹は街の人の心をいやす。守り続ける努力なしに存続しません。興味を持つ方の案内書に」と願いを込める。

 県立図書館元副館長の三木さんは定年後、紀の川市の春日神社宮司を務めるかたわら、全国の「〇〇百選」に興味を持ち、棚田や城、橋を写真に残しながら旅を楽しむ。

 昨年3月からは人生最後の百選と決め、街路樹を撮影。過去に読売新聞で紹介された100選を元に、各市町村にアンケートを送って、情報収集した。9ヵ月かけて回り、北海道七飯町の赤松街道や滋賀県高島市のメタセコイア並木、沖縄県糸満市のホウオウボク通りなど100ヵ所の写真と木の種類、ベストシーズンをまとめた。

 「今まで挑戦した百選はすべて参考書がありましたが、今回は1から調べる大変さと楽しさがあった。人生の集大成として足跡を残せた」と胸を張る。

 A5判、100㌻。無料。希望者は三木さん(0736・77・5706)。

(ニュース和歌山/2019年4月6日更新)