豪快・繊細なチェンソー彫刻 全日本優勝者 内藤済さんショー

 チェンソーを使って、丸太から彫刻作品を生み出す「チェンソーアートカービングショー!」が4月26日㊎、和歌山城西の丸広場で開かれる。出演する全日本チェンソーアート協会の内藤済(わたる)会長は「いかついチェンソーから繊細な作品が瞬く間にできあがります。迫力あるパフォーマンスを楽しんでもらいたい」と呼びかける。

 ログハウス造りをきっかけにチェンソーを持ち始め、2000年に世界チャンピオンの実演を見てとりこになった内藤さん。愛知県の東栄町を拠点に動物の置物や看板などを手がけ、02年の全日本競技大会で優勝、このほか数々の受賞を誇る。今年1月に放送されたテレビ番組「TVチャンピオン極~豪快!ログハウス王選手権」では、チェンソーの技術と斬新なアイデアが評価され、優勝を手にした。

 26日は、同番組で共に製作した松田玲さん、中村政人さんも出演。それぞれが高さ1㍍ほどの丸太を削り、45分で作品を仕上げる。和歌山での実演は初めてで、内藤さんは「その場でできあがった作品にふれ、木のぬくもりも感じて」と笑顔を見せている。

 午前10時半、午後0時15分、2時半の3回。無料。申し込み不要。内藤さん(knightcarving@gmail.com)。

写真=内藤さんがダイナミックなチェンソーさばきを披露

 

長〜い藤棚1646㍍ まもなく見ごろ

 和歌山市から車で約1時間、日高川町初湯川のみやまの里に「日本一長い藤棚」がある。敷地内の藤棚ロードは、長さ1646㍍で日本一。ピンクや紫の花を咲かせる山藤や野田藤、白藤、九尺藤の4種類が約600本あり、見ごろは4月26日㊎~5月上旬の見込みだ。

 4月20日㊏~5月6日㊊には「ふじまつり」が開かれ、地元の漬け物や野菜などが並ぶ物産展、こけ玉作り体験やくじ抽選会がある。

 同まつり実行委会長の森岡典子さんは「藤の花はもちろん、1時間ほどかけてゆっくり回る散策コースがあるので、ハイキングを楽しみながら森林浴を味わってもらいたい」と話す。

 500円、小中学生200円。実行委(0738・57・0180)。

写真=鮮やかな藤のトンネルが続く

 

「ヤッホー!」湖畔で叫ぼう やまびこポイント

 みやまの里の藤棚から車で約2分のところに、もう一つ、〝日本一〟を自称するポイントがある。日高川町初湯川のグリーンパーク椿山内、やまびこが日本一きれいに返ってくるとされる「ヤッホーポイント」だ。

 椿山ダムの湖畔にあり、ダムにかかる「椿山レイクブリッジ」という吊り橋を渡るとヤッホーポイントがある。目印となる大きな看板のそばで、向かいにある山に向け「ヤッホー」と叫ぶと、山の地形の影響でやまびこが2重3重になって返ってくる。

 日高川町企画政策課の田染孝彦さんは「クリアに返ってくるやまびこを一度体験してほしい。ヤッホーポイントから見下ろす吊り橋の風景もきれいで、吊り橋からの雄大な山々の景色、そして真下の水面が見えるスリルも一緒に味わって」と勧めている。

写真=絶景に向かって大きな声で叫ぼう

(ニュース和歌山/2019年4月20日更新)