長く続く銭湯、夏に行列ができるかき氷店、スナック街の看板…。イラストレーター4組による海南市黒江・船尾地区をテーマにした企画展「こことあそことそことここ」が5月23日㊍〜6月9日㊐、同市船尾の旧田島うるし工場で開かれる。

旧田島うるし工場で企画展

 かつて漆の製造や保管に使われた工場跡を、若手陶芸家ら4人が昨年からアートスタジオとして運営する。今回は秦野佳子さん、スケノアズサさん、池田亜由美さん、ユニットのロシトロカに声をかけ、イラストレーター目線で漆器の街にとどまらない地域の魅力を切り取ってもらおうと企画。期間中はイラスト付き街歩きマップを配布する。

 市場や路地を描いたスケノさんは「レトロな看板が残っていたり、狭い軒下に植物を飾ったりと生活感が魅力。気さくに話しかけてくれる船尾市場は面白かったです」とにっこり。
 午前10時〜午後5時。㊊休み。会期中の㊏㊐はライブや壁飾りづくり、陶芸絵付け体験がある。詳細は旧田島うるし工場フェイスブック

写真=優しいタッチで描いたスケノさん(左)

(ニュース和歌山/2019年5月18日更新)