地域の水産業を知ろうと5月29日、和歌山市西浜の雑賀崎小学校で稚魚の放流が行われた。6年の淡路浩士くんは「父が漁師をしていて、魚は身近な存在。えさをたくさん食べて、大きくなって帰ってきてほしい」と声を弾ませた。

 全校児童45人が同市や串本町で育った8~15㌢のマダイ、イサキ、ヒラメの稚魚約2000匹を放流。バケツの中を泳ぐ稚魚をのぞき込み、「小さくてかわいい」「逃がすのがもったいない」と言いながら、海へ送り出した。6年の西山貫太くんは「魚は見るのも食べるのも好き。自分で釣りたい」とにっこり。

 稚魚は近海の磯場や沿岸にすみつき、1年半~2年で成魚になる。稚魚を提供した市農林水産課の加藤耕太さんは「見て触って体験し、地元産業への興味や知識を広げてほしい」と話していた。

(ニュース和歌山/2019年6月8日更新)