学校名と〝大統領〟をかけたゆるキャラ「大東リョウ」が海南市下津町方の大東小学校で人気だ。6年の松本愛菜さんと中尾友香さんが発案したもので、松本さんは「新入生にも人気があってうれしい。私たちが卒業しても、学校のキャラクターとして残ってほしい」と瞳を輝かせる。

 2年前、児童や地域の人に親しまれるキャラクターを作ろうと児童会が案を募集。全学年から集まった150作で「ゆるキャラ総選挙」を実施し、当時4年だった松本さんと中尾さんの作品が半数以上を集め、当選した。

 「推定50歳。校長先生と同じぐらい偉く、パンダ似で、チャームポイントは口ひげ」との設定で、歌や踊りが得意。校内の掲示板や学校だよりに登場するほか、全校集会などの学校行事では「静かに」との文字とともにプラカードに描かれている。また、保護者の自転車かごに付ける防犯プレートにもあしらわれ、地域で活用される。

 児童会の中西颯太くん(6年)は「初めはやせていたが、最近太ってきた。キャラが徐々に変化しているのが面白い」。辻本隼也教諭は「『着ぐるみがほしい』との声を聞きます。実現すれば中に入り、児童を喜ばせたい」と笑顔を見せていた。

(ニュース和歌山/2019年6月15日更新)