地獄絵絵解き それから

 「悪いことをした人は死後、地獄に落ちる」。日本人は地獄を恐れ、道徳的な生き方を良しとしてきた。雑誌『上方芸能』発行人の木津川計さんが12月14日(日)午後1時半、和歌山市西高松の松下会館で「一人語り劇場~地獄絵絵解き・それから」と題し、「地獄とは何か。寺や仏教はどうなるのか」を口演する。

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 かつて日本人は、寺にあったり、縁日で香具師(やし)に見せられたりして、地獄絵に触れることが多かった。小さいころから、地獄はいかに恐ろしいところかがすり込まれ、死後に極楽に行くためとして道徳的観念が育まれ、仏教思想が世間に浸透していった。しかし、地獄絵が身近でなくなった現代は、地獄への恐れがなくなってきている。それと共に、仏教に対する信仰心が急激に薄れ、寺離れが起きた。

 特にこの十数年、変容が顕著なのが葬式。戒名を付けない、墓を造らないことも珍しくない。木津川さんは「いまの仏教は死者のためのもの。生きる者の仏教となることが必要」との思いを込め、第1部で地獄を、第2部でこれから仏教、寺がどうなってゆくかを語る。
 500円。定員150人。松下会館(073・427・4623)。
写真=一人、舞台に上がって口演する木津川さん

(ニュース和歌山2014年12月6日号掲載)