柳岡克子さん 講演200回以上
     生きる喜びや障害語る

 「車いすの元気配達人」をキャッチフレーズに、御坊市の柳岡克子(よしこ)さん(50、写真)は命の大切さを伝える講演活動を行う。これまで学校や市民団体の集会などで200回以上の講演を重ねており、「障害があってもがんばっている人がいることを知ってもらいたい」と話している。

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 柳岡さんは仮死状態で生まれ、2歳半まで入院。両手足に重い障害がありながら、母の送り迎えで小中高と普通学校で学んだ。手動式の自動車運転免許を取得し、寮生活をしながら神戸学院大学薬学部を卒業。現在は通信制の慶風高校(紀美野町田)の非常勤講師を務めるかたわら、全国で講演活動を行う。

 11月25日には、海南市下津町下の下津第二中学校で「生きている喜び」と題して語った。人権教育の一環で、80分の講演は生徒200人の笑いと感動に包まれた。子どもの頃、指が不自由でじゃんけんができない柳岡さんに、紙に「グー・チョキ・パー」と書いてくれた友人や、「何でこんな身体に生まれたんや」と思い詰めた時、楽器演奏への挑戦を勧めてくれた先生との出会いなどを語った。

 「泣いても悩みなんか解決しないから、泣くのをやめようよ」と柳岡さん。1996年の全国身体障害者スポーツ大会の卓球で金メダルを獲得、その後の世界大会でも好成績を残し、パラリンピック出場を目指して練習に励む自身の姿を映像で見せた。

 生徒は「自分を見失わず、前向きに生きる柳岡さんがキラキラ輝いて見えた」「本当におもしろくて、長時間だけど集中して聞けた」「障害者の方をかわいそうだと思っていた自分がなさけない。困っている人がいたら、自己満足でなく本当に相手の立場になって助けたい」と感想を送った。  柳岡さんは「当たり前と思っていることに幸せを感じることが大切。育ててくれた父母に感謝し、命を人のために使える大人になってほしい」と笑顔を見せていた。

(ニュース和歌山2014年12月13日号掲載)