海南市の永井さん 『ふしぎなかいだん』出版

3d

 目の錯覚を利用した3Dアート作品で注目を集める海南市の永井秀幸さん(23)が、初の絵本『とびだす!3Dアートえほん ふしぎなかいだん』を金の星社から出版した。永井さんは「鉛筆一色で描く普段の作風と違い、今回はカラフルで楽しい世界観にしました。自宅で手軽に3Dアートを体験してほしい」と話している。

 垂直に置いた2冊のスケッチブックにイラストを描き、立体的に見せる独自の技法を編み出した永井さん。2012年、制作過程の動画をインターネットで公開すると国内外から反響があり、再生回数は500万回を突破した。企業から制作の依頼が相次ぎ、昨年8月に岐阜で開いた初の個展には1万人以上が来場した。

 絵本はページを直角に開き、片目をつぶるかスマートフォンやデジタルカメラのレンズからのぞくと一部が飛び出したように見える仕組み。A3サイズのスケッチブックに色鉛筆と絵の具を使って描き、12シーンを5ヵ月かけて完成させた。

 海底から空に向かって伸びる不思議な階段を上る主人公が、虫や魚、ドラゴンなど様々な生き物と遭遇しながらたどり着いた先は…という冒険ストーリーで、「どれも実物とはちょっと違う、実際にいそうでいない生き物なのがポイントです」とにっこり。 

 今年は和歌山や大阪での展示が決まっており、ますます忙しい1年になりそう。永井さんは「廃材や使わなくなった建物などスケッチブックとは違った素材に挑戦したいですね」と目を輝かせている。

 1512円。30㌢×21㌢、28㌻。宮脇書店ロイネット店、インターネットの買い物サイトamazonで販売。金の星社(03・3861・1861)。

写真=完成した3Dアートの絵本を持つ永井さん

(ニュース和歌山2015年1月10日号掲載)