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  今秋の紀の国わかやま国体・大会の開閉会式や県内各市町村のプレイベントで使用する炬火(きょか)トーチと受皿が完成。トーチは和歌山工業高校3年の津村拓磨さん、受皿は御坊市の会社員、小坂和也さん(53)がデザインした。

 産業デザイン科で学ぶ津村さんは、祖母が以前新宮で暮らしていたことから熊野御燈祭に興味があり、写真を見て松明(たいまつ)をモチーフに製作した。長さ80㌢、重さ460㌘で、「子どもからお年寄りまで使うと聞き、手に持ちやすい太さにするよう気を配りました」。一方の受皿は那智の火祭りで使われる大松明から小坂さんがイメージした。

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 いずれも、「和歌山の魅力」をテーマに昨年度、県がデザインを募集し、トーチは178点、受け皿は162点の応募があった。秋までに各市町村で炬火となる火を起こすイベントが行われ、開会式ではその火を持ち寄って炬火台に点火。トーチと受け皿はそれら行事で使う。

(ニュース和歌山2015年2月7日号掲載)