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 子どもたちが父や母とともに将来の夢を描く「夢新聞教室」が2月24日、紀美野町動木の野上小学校で開かれた。長野県の新聞販売業者らでつくる「伝でん夢師 夢新聞プロジェクト」が全国の小学校で行う授業で、和歌山では初めて。同団体の柳沢昭さんは「未来を見つめることで、当たり前のようにいる家族や、今という時間を大切にしてほしい」と話している。

 同団体は東日本大震災後、命の大切さを訴えようと2011年に発足。長野県を中心に、岩手県の大槌小学校や福島県の児童養護施設のほか、東京、沖縄などで教室を開いている。

 野上小では6年生39人と保護者が参加。子どもたちはA3サイズの紙に夢がかなった時の未来の日付けと、実現するまでの努力や実現したことで誰がどんなに喜んでくれたかを想像し、イラストを交えて記事にした。「紀美野町にカフェオープン」「新種の恐竜発見」「新世代ゲームを開発」など様々な夢に保護者が応援メッセージを添えた。

 新聞作成後、同団体の米澤晋也さんが、被災地や児童養護施設で出会った子どもたちの話をし、「いつか大好きな家族と別れる時が来る。だからこそ今、『生まれてきてくれて、育ててくれてありがとう』と思いを伝えて」と語った。

 「司法試験に合格」と夢を書いた平岩隆太郎くんは「お父さんが新聞を見て『がんばれよ』と言ってくれました。夢を応援してくれていると初めて知り、うれしかった」。父の哲男さんは「子どもが生まれてきてから、これまでのことを思い出して泣けてきました。子どもが自分で決めた夢、かなえられるよう応援したい」と笑顔を見せていた。

写真=思い思いに夢を紙面に描いた

(ニュース和歌山2015年3月7日号掲載)