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 ニュース和歌山は創刊50周年を記念する『ニュース和歌山が伝えた半世紀』を4月18日(土)に発売する。創刊の1964年から2014年まで、時代を物語る本紙記事を改めて取材した連載を1冊にまとめ、ボリュームアップした。身近な話題を通じ、故郷の表情を追う本紙ならではの和歌山の現代史。過去の記事をもとに坂本冬美さんらへ行ったインタビューなど多彩な特集を加えた。大人は歩んだ時代を懐かしみ、若い人は故郷の魅力を再発見できる1冊だ。

 『ニュース和歌山が伝えた半世紀』は、本紙で昨年1月から12月まで50回にわたった同名連載をまとめた。連載では年1本、本紙紙面から、時代を感じさせる記事を選び、記者が再び取材した。「懐かしくて面白い」「和歌山の将来を考える参考になる」など読者から好評を集め、単行本化の要望が寄せられていた。

 内容は左の一覧の通り。高度成長期から70年代にかけ開発の進む和歌山を象徴する内容を皮切りに、国内を揺るがせた小野田寛郎さん帰郷、高校野球箕島—星稜戦を取り上げ、その時に肉薄。また、喫茶店や市場の盛衰、築映の閉館、南海橋の取り壊しを通じ、暮らしの変化を色濃く描いた。世界リゾート博、和歌山ラーメン人気、丸正自己破産など90年代以降の出来事も掘り下げ、様様な角度から和歌山の50年をみて取れる。

 これらに加え、各年の主なニュースを表でまとめ、再取材、もしくは過去記事を要約した。「和歌浦海苔」「ボウリングブーム」「青岸渡船」「経済センターの母子像騒動」と記録に残りにくいが、記憶に残る話題を書き留めた。

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 巻頭では「ニュース和歌山が伝えたあの人、あの時代」と題し、歌手の坂本冬美さん、女優の岡本玲さん、元体操選手の田中理恵さん、レスリング五輪メダリストの湯元健一・進一さん、島正博・島精機製作所社長、日本画家の清水達三さんにインタビュー。過去、本紙に掲載した記事をもとに和歌山への思いなどを聞いた。丸正百貨店、市電、水軒浜の海水浴場など懐かしい写真も多く、本紙連載の漫画「和歌山さんちのハッサクくん」の作者、いわみせいじさんが、連載開始時の80年代から、暮らしの変化がにじむ9作品を厳選した。

 ニュース和歌山の小川一夫社長は「発行は弊紙を支援して頂いた皆さまのお陰。市井の声に耳を傾け、読者とともにあった弊紙の歩みを知ってもらえれば」と話している。

 A4判、オールカラー144㌻。1080円。ニュース和歌山HPからも申し込みできる。ニュース和歌山(073・433・4882、月〜金午前9時半〜午後6時)。 

写真=懐かしい写真も多数掲載

 【取り扱い店】宮脇書店ロイネット店、宮脇書店和歌山店、帯伊書店、宇治書店、紀州屋、松木書店、松原書店、宮井平安堂貴志川店、福岡書店、荒尾成文堂、TSUTAYA WAYオークワ本社店・ガーデンパーク店・高松店・ミオ店・ミレニアシティ岩出店・打田店・海南店、和歌山市観光土産品センター、県立博物館、和歌山大学生協

 【ニュース和歌山ホームページでのご購入】https://www.nwn.jp/book/ 送料無料

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『ニュース和歌山が伝えた半世紀』でとりあげた話題

1964 餅米配給減でお正月が心配
1965 新和歌浦、奥新和歌浦の旅館組 合が提携
1966 花山温泉湧く
1967 全国一の汚染 内川浄化目指す
1968 ステーションビルが完成
1969 和歌山城二の丸 幻の野球場
1970 和歌山から万国博覧会へ
1971 黒潮国体 絆育んだ民泊
1972 市駅ビルにかける南海電鉄
1973 喫茶店 2年で約220軒増加

〈以下の話題につきましてもHPに掲載しております〉

1974 小野田寛郎さん 帰郷の日 
1975 増える映画館 県内25館 
1976 和歌山城、岡公園で環境調査 
1977 有田市で集団コレラ発生 
1978 スーパー進出で苦境 街の市場 
1979 箕島ー星稜 伝説の延長18回
1980 広がる子ども文庫
1981 80年代の小学生アンケート 
1982 ツッパリの変形学生服に待った 
1983 和歌山市 鉄冷え響く松江 
1984 和歌山線 待望の電化が完成 
1985 和歌山大学 栄谷へ移転 
1986 『キンキのおまけ』に賛否両論 
1987 天神崎 初の自然環境保全法人 
1988 紀三井寺競馬最終レース
1989 国際マスターズに1200人参加 
1990 一麦会 精神障害者2施設竣工 
1991 和歌浦を二分した景観論争
1992 バブル崩壊地価 17年ぶり下落 
1993 和歌山市 し尿処理戦争 
1994 世界リゾート博 猛暑の72日間 
1995 阪神淡路大震災 できることは 
1996 紀淡連絡道路 目指した実現 
1997 「きしゅう君の家」5400ヵ所に 
1998 和歌山ラーメンが全国区に 
1999 NPO法人認証第1号誕生 
2000 和歌祭 和歌浦で再び開催 
2001 丸正百貨店が自己破産申請 
2002 W杯デンマーク代表がキャンプ 
2003 南海橋 100年の歴史に幕 
2004 熊野・高野が世界遺産に登録 
2005 映画館築映 惜しまれ閉館 
2006 和歌山電鉄貴志川線スタート
2007 サッカー、アルテリーヴォ始動
2008 行革の波、市民生活に影響 
2009 黒江ぬりもの館など古民家再生 
2010 和大 はやぶさ帰還を中継 
2011 震災と水害 試された絆 
2012 和歌山大学前駅が開業
2013 増え続ける児童虐待
2014 創業550年 駿河屋が全店閉店

(ニュース和歌山2015年4月18日号掲載)