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 NPO法人いきいき和歌山がんサポートは4月1日、抗がん剤の副作用で脱毛した患者に贈るタオル帽子を作る講習会を和歌山市手平のビッグ愛9階で始めた。石井浩子代表は「フェイスタオル1枚で初心者でも簡単に作れます。患者さんのためだけでなく家族や自分用に作ってもらってもいいです」と呼びかけている。

 医師や放射線技師、がん経験者が2010年に設立した会。がん患者と家族が悩みを語り合うサロンを毎月開くほか、毎年クリスマスに、タオル帽子240個を県内の8病院へ寄贈している。これまでは会員が中心となって帽子を作っていたが、会の活動を広く知ってもらおうと一般向けの講習会を始めた。

 タオル帽子は肌触りが良く、吸収水に優れ、洗いやすい。型紙に合わせて作る方法や、折り畳んで両端を縫い合わせるなど作り方は様々で、簡単なものは約1時間で完成する。参加した同市の50代女性は「『誰かが喜んでくれたら』と一針ずつ思いを込めました。おしゃべりしながらなので楽しいです」とほほ笑んでいた。

  原則毎月第1と第3水曜午後1時半で、次回は5月20日。無料。タオルと裁縫道具持参。希望者は同会(073・427・6050)。

 また、5月23日(土)と5月24日(日)、和歌山城砂の丸広場で開かれるがん患者支援イベント「リレー・フォー・ライフ」に相談ブースを出し、材料になる新品のフェイスタオルの寄付を募る。

(ニュース和歌山2015年4月18日号掲載)