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 紀の川市出身の音楽家、野澤知子さん(写真)らが出演する「チェンバロと楽しむ〝ガーデンコンサート〟」が5月9日(土)、同市下井阪のシャングリラガーデンで開かれる。リコーダー奏者の国内第一人者、太田光子さん、ウィーン在住の声楽家、中嶋俊晴さんとバロック音楽を中心に披露する。野澤さんは「1年で一番バラが美しい5月の隠れ家庭園で、花の香りと音楽を楽しんで」と呼びかける。

 野澤さんは16~18世紀に使われた鍵盤楽器チェンバロの奏者で、現在は東京を拠点に活動しており、年に数回、フランスでも演奏する。ふるさとでのガーデンコンサートは3回目を迎える。

 国際古楽コンクール1位などの経歴を持つ太田さんは、17、18世紀のリコーダーで演奏する。一方、バロック音楽専門のオーケストラ「バッハ・コレギウム・ジャパン」メンバーとしても活躍する中嶋さんは、男性が女性の声域を歌うカウンターテノールで、「パワフルなのに官能的に聞こえます。日本には少ないので、この機会にぜひ」と野澤さん。

 披露するのは、バッハ『フルートとオブリガートチェンバロのためのソナタ ヘ長調作品1031』、クープラン『恋のうぐいす』など。野澤さんは「和歌山でバロック音楽の一流奏者を紹介できるのはうれしい。太田さん、中嶋さん共通のレパートリーであるスコットランド民謡もお届けします」。

 午後1時と3時半の2回で各100人。庭園入園料込み2500円、中学生以下1000円。同ガーデン(0736・77・2911、ciedutrianon@i.softbank.jp)。

(ニュース和歌山2015年5月2日号掲載)