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 デザイナーの時広真吾さん(写真上)による豪華絢爛(けんらん)な衣装をまとい、和歌山の多彩なアーチストがパフォーマンスする「美の種」が6月11日(木)午後6時半、和歌山市民会館小ホールで開かれる。時広さんは「衣装でつなぐ異文化交流。ファッションショーではなく衣装パフォーマンスとして楽しんで」と呼びかけている。

 時広さんは新潟能楽堂で開かれるシェイクスピアシリーズなどの舞台衣装を手がけ、国内外で活躍。色鮮やかな着物や帯地、ビロードを使い、東洋と西洋の雰囲気が合わさった独特な世界観が持ち味で、近年は舞台の演出家、写真家としても活動する。

 美の種は音楽、演劇、絵画と、その街で活動する幅広いアーチストが、華やかな衣装を着てジャンルを超え集結するプロジェクトで、時広さんが2010年にスタートした。これまで全国6都市で行い、和歌山は昨年に続き2回目の開催。

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 今回はバリ舞踊、オリエンタルダンス、歌舞伎舞と朗読、バイオリンや篠笛、エジプトの打楽器「ダラブッカ」奏者ら和歌山のアーチスト10人が出演する。1部は県内の名所を音楽で表現、2部は「道成寺」をモチーフにしたステージを送る。

 初参加する朗読家の福山ひでみさんは「めったに見られない美しい衣装で魅せ、目と耳で感じてもらえる。どんなステージになるか楽しみ」と笑顔。時広さんは「すばらしい才能同士を結び、〝美の種〟を育ててほしい」と願っている。

 3000円、当日3500円。同館(073・432・1212)。

写真下=昨年の京都公演

(ニュース和歌山2015年5月30日号掲載)