コインを入れてハンドルを回すと、カプセルがガチャっ。中に入っているのは子ども向けの小さなおもちゃ…ではなく、南高梅の梅干し、そして紀州漆器の技法を生かして塗った風鈴。和歌山名産が入ったガチャガチャに大人がはまる?

みなべ特産南高梅 しそやハチミツなど4種

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 イオンモール和歌山1階(和歌山市中)の産直市場よってって。新鮮な農産物が並ぶ店内の一角、客が行き交う通路沿いの梅干しコーナーにガチャガチャはある。

 〝みなべの梅干し「梅干し音楽堂」〟と書かれたこの器械。1回200円で、しそ梅干し、ハチミツ梅干し、こんぶ梅干し、塩だけで漬けた白干し梅のいずれかが当たる。素朴な味わいのしそ梅干しにはノスタルジックな雰囲気のフォークシンガー、伝統の味が楽しめる白干し梅ならクラシック音楽の指揮者など、各商品にキャラクターが設定されており、梅干しと一緒にそのキャラクターのマグネットも入っている。

 このガチャガチャは紀州みなべ梅干生産者協議会が企画。1月にみなべ町内5ヵ所と東京・有楽町にある県のアンテナショップ「わかやま紀州館」、3月下旬によってってイオンモール和歌山店に設置した。同店では3ヵ月あまりが経過し、「人気はだんだん上がってきており、今は1ヵ月に100個ほど出ます。20、30代の女性が中心で、子ども連れの方が購入されるケースも多いですね」。

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 梅干しは4種類とも1粒約20㌘。運が良ければ約40㌘の巨大梅干しが当たるそうだ。

 

 

 

 

 

漆器の技術生かした風鈴 今年のテーマは〝宝石〟

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 紀州漆器の産地、海南市では8月恒例となった「かいなん夢風鈴まつり」を前に、今年も「夢風鈴ガチャ」が登場した。

 置かれているのは、黒江の紀州漆器伝統産業会館とJR海南駅内の市物産観光センター。まつりの協賛金として3000円を寄付するともらえる専用メダルで1回できる。入っているのはエメラルド、琥珀(こはく)、ルビーの全3色。いずれも地元の職人が一つひとつ丁寧に仕上げた。

 実行委は「土台のガラスは少しねじって、流れるような形。そこに緑、黄、赤を塗りました」。涼の演出にいかが。

写真=涼しげな3色がそろう

(ニュース和歌山2015年7月11日号掲載)