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 サウンドアーチストの鈴木昭男さんが2005年に和歌山市内で行ったイベント「点音(おとだて)」から10年たったのを記念し、7月19日(日)と7月20日(月)、鈴木さんと若手サウンドアーチストの梅田哲也さんを招いたウォークやライブがぶらくり丁周辺で開かれる。

 鈴木さんは1941年生まれ、京都在住。60年代から日常の音、反響音に着目した作品やパフォーマンスを発表し、日本のサウンドアートの先駆けと言われる。

 点音は、鈴木さんが「立ち止まって周囲の音に耳をすますのによい場所」を探し、耳のような白いマークを施すアート。96年のドイツを皮切りにフランスや台湾などで行われ、和歌山では七曲市場や市堀川沿いなど市内18ヵ所にマークを付け、今も半分ほどが残っている。今回は市民有志が実行委を立ち上げ、新たに梅田さんとのコラボレーションを企画した。

 梅田さんは80年生まれ、大阪在住。廃材や日用品を組み合わせ、光や音、動きを表現するイベントを開き、これまでモスクワ市近代美術館、金沢21世紀美術館などで展覧会を行っている。

 内容は次の通り。

 ツアーパフォーマンス「点音はがし」=7月19日午後4時、同市福町の市堀川遊歩道前集合。梅田さんが構成した点音マップに沿って、1〜2人ずつ歩く。1000円。先着40人▽ライブ「点点(てんてん)」=7月19日午後9時半、北ぶらくり丁。夜の商店街で鈴木さんと梅田さんがパフォーマンス。2000円。先着100人▽ツアー「点音あるき」=7月20日午前9時、同市吹上の県立近代美術館集合。鈴木さんと共に点音ポイントを巡る。1000円。先着50人。

 希望者は実行委(info@otodate.com)。

写真=2005年に開かれた点音ウォーク

(ニュース和歌山2015年7月11日号掲載)