1890年に串本沖で起きたトルコ軍艦エルトゥールル号海難事故と、その後の両国の友好の絆を描いた映画『海難1890』が今冬公開されるのに合わせ、市民団体「紀州の心を世界へ紡ぐ会」は7月18日(土)午後2時、和歌山市手平のビッグ愛1階でPRイベント「東の太陽 西の月」を開く。

 『精霊流し』『利休にたずねよ』などを手がけた田中光敏監督がメガホンをとる同作は、日本とトルコ初の合作映画。内野聖陽や忽那汐里らが出演し、和歌山とトルコで撮影が行われ、12月5日(土)に公開される。

 イベントは、講談師の神田山緑(かんださんりょく)が「エルトゥールル号遭難事件 悲劇が結んだ100年の友情」と題し舞台に立つ。次に、映画制作を進めるクリエイターズユニオンの大原詔久プロデューサーによる制作現場の最新レポート。最後に、和歌山市出身の神保紀代子さんによるトルコをテーマにデザインしたファッションショーがある。神保さんは「地元の人にこそぜひ見てもらいたい映画。トルコを身近に感じてほしい」と願っている。

 3000円。希望者は神保さん(073・428・1114)。

(ニュース和歌山2015年7月11日号掲載)