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 中学生年代のサッカークラブチーム日本一を決める「日本クラブユースサッカー選手権(U─15)大会」が8月3日(月)~8月12日(水)、帯広市で開かれる。今年で30回を数えるこの大会、セレッソ大阪和歌山U─15が県内チームでは初めて関西大会で上位に食い込み、出場を決めた。FWの中川裕仁主将は「和歌山初ということで、とてもうれしい。全国大会では関西大会での経験を生かし、胸を張って帰ってこられるよう頑張ります」と意気込んでいる。

 今年のセレッソ大阪和歌山は3年生に昨年から試合に出場している選手が多く、まとまりの良さが特徴。GKの長戸瑛心(えいしん)副主将は「個々の能力も高い。どちらかというと攻撃的なチームです」。県大会を1位で突破し、6月の関西大会は4チーム総当たりで行われる2次ラウンドからの登場となった。

 初戦、奈良YMCAに0─3で敗れ、2戦目は宇治FCに3─1で勝利。1勝1敗で迎えたイーリス生野との3戦目、グループ1位で最終の3次ラウンドに進むには5点差以上つけての勝利が必要だった。

 試合終盤まで2─0だったが、残り8分から中川主将が立て続けに3点を奪い、目指していた通り5─0で快勝。「2位通過だったら、この大会で優勝したセレッソ大阪と3次ラウンドの初戦で同門対決となっていた。それを考えると、この試合での勝利が全国出場への鍵を握っていました」と中川主将。

 3次ラウンド、初戦はディアブロッサ高田を6─0で下した。続くヴィッセル神戸に0─2で敗れたが、勝てば全国切符を手にできる千里丘FC戦は3─0で勝利を収めた。長戸副主将は「千里丘は関西の強豪で、試合前は相手が有利との声を聞いた。その大事な試合で粘り強く、団結して勝てたのが大きかった」と胸を張る。関西大会6試合で9得点の中川主将は得点王と大会優秀選手に輝いた。

 出場した過去4回の関西大会はいずれも2次ラウンドで苦杯をなめたが、5度目の挑戦で全国出場を決めた。清水和男監督は「県内リーグのレベルが上がっており、その中で切磋琢磨してきたことが形になったと思います。初めてとなる全国の舞台に飲まれないようしっかり準備をし、1試合ずつ100%、120%の力を出し切りたい」と話している。

(ニュース和歌山2015年8月1日号掲載)