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 和歌山市民オペラ協会は8月23日(日)午後2時、和歌山市民会館小ホールで第20回記念定期公演『夕鶴』を上演する。同協会は「会として念願の作品。オペラを地域に定着させ、文化の発展に貢献したい」と話している。

 1995年の第1回公演『切絵とふるさとのうた』、オペラ『おこんじょうるり』から数えること20回。能や浄瑠璃といった古典芸能を題材としたオペラを中心に演じ、『清姫』など地元ゆかりの物語の公演も多い。

 『夕鶴』は團伊玖磨作曲、木下順二台本・脚本の日本オペラ不朽の名作で、与ひょうという若者と、鶴の化身つうの悲恋物語。文化庁芸術大賞を受賞するなど、オペラ舞台の演出家として最も注目される岩田達宗さんを迎える。つうは和歌山市の久保美雪さん、与ひょうに清水徹太郎さんら経験豊かな4人の音楽家が出演する。オーケストラは和歌山市交響楽団、指揮は江田司さん。また、地元の子どもでつくる和歌山市民オペラジュニアが舞台を活気づける。

 同会会長で総合プロデューサーの多田佳世子さんは「岩田さんから『和歌山の子どもは素晴らしい。ポケットに入れ、東京に連れて帰りたいくらいだ』と言って頂けるほど、はつらつとした子どもたちの姿が作品を輝かせます。年代を問わず幅広く楽しんでもらえる作品です」と力を込める。

 5000円、当日5500円。同館、市内各コミュニティセンターで販売。同協会(073・446・0101)

写真=子どもたちを指導する演出家の岩田さん(右)

(ニュース和歌山2015年8月8日号掲載)