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 和歌山市出身のジャズピアニスト、出口誠さん(写真)が20回目の帰郷ジャズライブを10月31日(土)と11月1日(日)、同市紀三井寺のデサフィナードで開く。プロを目指す上で大きな影響を与えたナニワエキスプレスのギタリスト、岩見和彦さんと念願の共演が実現。出口さんは「今回は僕の子どものころの夢が叶いますが、これから育って行く子どもたちに夢を大切にしてほしいとのメッセージを伝えたい」と願いを込める。

 自ら率いるトリオを中心に全国で演奏活動を行う出口さんは、5歳でピアノを始め、大阪音楽大学在学中にプロデビュー。1995年に上京し、現在は川崎市にある出口美樹子音楽院副学院長を務める。今年7月には3枚目のアルバム『デュオローグ』を発表した。

 そんな出口さんが影響を受けたのがフュージョンバンド、ナニワエキスプレスの岩見さんだった。「高校2年の時、和歌山市民図書館で借りたナニワエキスプレスのLPを見て、リーダーの岩見さんが和歌山市出身だと知りました。『僕も将来プロになって、この人たちと話がしたい』と真剣に思ったのを今でもはっきり憶えています」

 96年から毎年重ねてきた帰郷ライブが20回の節目を迎える今回、岩見さんと初共演する。ジャズのスタンダードナンバーのほか、ナニワエキスプレスのヒット曲『ビリービン』を披露。また、岩見さんが高野山で作曲した『高野サンバ』、出口さんが奥の院で作った『霊山』も演奏する。

 10月31日(土)は午後7時、11月1日(日)は1時半と7時の2回。各回3500円。岩見さんは両日7時の部にのみ出演。出口さん(073・451・6460)。➡抽選で各回ペア1組を招待。応募方法は2015年9月26日号11面参照。応募ハガキなど、9月30日(水)必着。

(ニュース和歌山2015年9月26日号掲載)