2015092611meido

 和歌山城西の丸広場に3日間限定で設けられるどこか妖(あや)しいカフェ。出迎えてくれるのは全身に目がある百々目鬼(とどめき)に口裂け女、妖術使いの滝夜叉姫(たきやしゃひめ)!? 妖怪などの衣装を着た店員がもてなす「冥途(メイド)カフェ」が10月2日(金)、10月3日(土)、10月4日(日)にオープンする。関係者は「一本だたらにダル、投げ頭巾(ずきん)など和歌山には様々な妖怪の伝承があります。国体で和歌山を訪れている皆さんも妖怪たちが歓迎します」と張り切っている。

 和歌山市和歌山城整備企画課の委託を受けた市民グループ、城プロジェクトが和歌山城おもてなし充実事業として実施する。企画したのはイベントに協力する文化創造グループの花光郁(たかし)会長。以前、鳥取県境港市にある水木しげるロードのパンフレットで、ぬらりひょんの出現地欄に「和歌山」と書かれていたのを見たのがきっかけだ。「ぬらりひょんと言えば妖怪の総大将と言われる存在。これは妖怪でまちおこししなければ、と以前から思っていました」と話す。

 カフェは各日午後5時~8時半。妖怪のほか、忍者の格好をした店員たちが接客する。また、日替わりで多彩なイベントを開催。10月2日は「怪奇朗読+舞」と移動式影絵人形劇団蝸牛車(かぎゅうしゃ)による影絵(写真 この記事上)、10月3日は沼王国の王女姉妹を名乗るユニット、沼娘(ぬまっこ、この記事)のライブと紀の会のおもしろ妖しい落語会、10月4日は漫画家マエオカテツヤさんの「妖怪図鑑」と題したトーク、地元音楽家3人によるミステリアスなクラシック演奏を予定する。

 小雨決行。文化創造グループ(073・422・4225)。なお当日、妖怪コスプレで出迎えてくれるスタッフや設営などを手伝ってくれるボランティアを募っている。

(ニュース和歌山2015年9月26日号掲載)