2015100311ayame

2015100311siso

 5代目・桂文枝を師とするあやめ(写真右)と枝曾丸(同左)の二人会が10月19日(月)午後6時半、和歌山県民文化会館小ホールで開かれる。注目は枝曾丸が初めて披露する師匠の十八番『たちぎれ線香』。上方落語の名作に挑む枝曾丸は「稽古する度に難しさを感じていますが、師匠の見せ方をそのままするのは無理。自分なりの作品を聞いてもらえれば」と意気込む。

 〝上方落語の四天王〟の一人に数えられた5代目・文枝が得意とした『たちぎれ線香』は、商家の若だんなと芸者、小糸の悲恋物語で、人情ばなしの傑作とされる。

 1987年に5代目・文枝に弟子入りした枝曾丸は芸歴30年を前に、「師匠の息づかいを少しでも受け継ぎたい」と大作への挑戦を決めた。一方のあやめは小糸を主役にしたオリジナルの『たちぎれ線香外伝・小糸編』を聞かせる。

 このほか、あやめが『妙齢女子の微妙なところ』、枝曾丸が『持参金』、文枝一門の華紋が『道具屋』を披露。枝曾丸は「私は〝和歌山のおばちゃん〟のネタを封印しての古典落語2席で、あやめさんは創作落語2席。バラエティに富み、5代目・文枝一門の魅力を感じられる会になるはずです」。

 3300円、当日3500円。同館ほかで取り扱い。音楽愛好会フォルテ(073・422・4225)。➡抽選でペア2組を招待。応募方法は2015年10月3日号12面参照。締め切りは10月7日(水)必着。

(ニュース和歌山2015年10月3日号掲載)