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 老舗和菓子店の総本家駿河屋は10月10日、看板商品の本ノ字饅頭(まんじゅう)をアレンジした新商品「金の本ノ字饅頭」を発売した。岡本良太社長(写真)は「駿河屋の昔ながらの味を守りつつ磨きをかけました。若い世代にも食べてほしい」と願っている。

 創業550年の歴史を刻み、昨年倒産を経験した駿河屋。今春に復活を遂げ、和歌山市駿河町の本店、同市東高松の高松店に続き、同日には海南店(海南市日方)を再開させた。

 従来の本ノ字饅頭は、米こうじを混ぜた皮が時間の経過で硬くなり日持ちしなかったが、金の本ノ字饅頭はもっちりした食感の皮に変え、海南市の酒蔵「平和酒造」の酒粕をあんに練り込み、酒の風味を際立たせた。また、和三盆を使った「生プリン」「黒豆生プリン」「生ようかん」も発売。プリンはすっきりした甘さと、皮が薄く、やわらかい備中産の黒豆が特徴だ。金の本ノ字饅頭は162円、生プリンと生ようかんは324円、黒豆生プリンは378円で駿河屋各店で販売。

 なお、海南店は普段から和菓子に親しめるよう、個別包装の商品を前面に陳列。店内に調理スペースを設け、イベント時には職人が調理を実演する。午前9時~午後6時。年中無休。同店(073・488・8835)。

(ニュース和歌山2015年10月17日号掲載)