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 秋季特別展「表千家と紀州徳川家」が11月23日(月)まで、和歌山市湊本町の市立博物館で開かれている。

 紀州徳川家は、1642年に表千家4代江岑宗左(こうしんそうさ)を茶頭として招き、以後、表千家は紀州徳川家の茶道を指導。紀州徳川家歴代藩主も表千家の茶道を保護した。

 今展は、表千家同門会県支部創立60周年にあたる今年、紀州の特色あるやきものを展示し、表千家と紀州徳川家のかかわりを振り返る。「表千家歴代と紀州徳川家」「十代治宝と表千家」「紀州のやきもの」の3部構成で、表千家10代吸江斎(きゅうこうさい)が初めて治宝にたてた際に使用した金銀箔押しの重ね茶碗(写真)や、江岑宗左が頼宣に茶をたてた様子を書いた書状などを展示。南紀男山焼や瑞芝焼など紀州のやきものを多数並べる。

 また、同館で10月31日(土)午後1時半、「紀州藩の茶道とやきもの」をテーマに同館学芸員らが講演。11月7日(土)午後1時半から、表千家不審菴文庫研究員の原田茂弘さんが「江戸期における表千家と紀州徳川家」と題して話す。8日(日)には午前10時、11時、午後1時、2時と表千家同門会県支部による茶会を開催。先着各15人。午前9時半から整理券を配布する。1席200円。

 500円、小中高生100円。午前9時〜午後5時。月曜休館。11月4日(水)休館で、23日(月)は開館する。同館(073・423・0003)。

(ニュース和歌山2015年10月24日号掲載)