11月5日の「津波防災の日」を前に、和歌山市は11月1日(日)午前9時から、防災行政無線と携帯電話のメール配信を使い、南海トラフ地震の発生を想定した全市民参加型の防災訓練を初めて実施する。

 南海トラフ地震は最大震度7、マグニチュード9・1で、和歌山市には最大8㍍の津波が到達。死者は1万5800人に上ると想定される。

 あすは9時に市内全域、140ヵ所の防災行政無線が「緊急地震速報」を一斉放送する。9時3分に大津波警報による避難の呼びかけを無線とメールで行う。市内にいる人の携帯電話、スマートフォンに警報情報を配信。マナーモードにしても強制的に音が鳴る場合がある。

 通知を受け取った後は小学校や公園、高台など各地域の避難場所に集合した後、アンケートに答えて終了。点呼や防災訓練を行う地域もある。

 大阪府では同様に、府全域で一斉に緊急メールを配信する「大阪880万人訓練」が2012年から毎年行われている。市総合防災課は「避難場所を確認し、できるだけ参加してほしい。どこに逃げるか、何を持ち出すかなど、いざという時のために家族で話し合って」と呼びかけている。

 緊急避難場所は和歌山市HPで。携帯電話の緊急メール対応は各電話会社に確認。

(ニュース和歌山2015年10月31日号掲載)