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 和歌山中ロータリークラブ(林正会長)の支援を受けるフィリピンの大学生8人が15~19日、同クラブ創立30周年を機に和歌山を訪れた。

 同クラブはフィリピン・サンペドロ市のロータリークラブと姉妹提携し、1991年から共同で貧困地域への保育園建設を進める。これまで9施設の開設と運営を支援し、卒園生は5300人。2005年には卒園生を対象に4年制大学への奨学金を立ち上げ、18人の学生を支援してきた。

 今回来日したのは教育や経営などを学ぶ8人。16日には尾花正啓和歌山市長を訪問し(写真)、両クラブの取り組みを紹介した。尾花市長は「両クラブの絆を通じ、市同士の交流も深めたい」と望んだ。また、17日の懇親会では、学生たちが将来の抱負や感謝の気持ちをスピーチした。

 サンペドロ経営大学に通うカミーユ・フェレールさんは「学費のために毎日睡眠時間を2時間にまで削ってアルバイトをする学生もいる。奨学生となる機会を与えてくれた人たちに直接、お礼を伝えたかった」とにっこり。林会長は「フィリピンの若く有能な人たちの力になれてうれしい。これからも支援を続けたい」と語っていた。

(ニュース和歌山2015年10月31日号掲載)