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 築61年の毛原小学校旧校舎(紀美野町毛原中)をメーン会場にライブや作品展を行う初の「きみのピクニックフェスタ」が10月31日(土)〜11月3日(火)に開かれる。旧校舎のほか、生石高原や町内の宿泊施設、カフェなど12ヵ所が会場で、主催するかじか荘の関根智典マネジャーは「音楽とアートにふれながら、趣きのある旧校舎と自然豊かな紀美野のまち全体を楽しんでほしい」と呼びかけている。

 関根さんは東京で25年間、グラフィックデザイナーとして働き、昨夏、「第2の人生を田舎で暮らそう」と同町に移住。かじか荘の宿泊プラン考案や内装デザインなどを手掛け、今年7月には、みさと天文台での結婚式を同館や飲食店店主らと企画した。

 メーン会場の旧校舎は木造1階建てで約70㍍ある廊下が特徴。3年前から使われておらず、「地域の宝を文化的なことに活用できれば」とフェスタを提案した。期間中、教室や保健室で草木染めの服や、漆を染み込ませた土器といった県内外のクリエイターの作品を展示。イラストレーター、うのよしこさんのパフォーマンスショー、音楽ユニット、素和歌(sowaka)やジンベ奏者、奈良大介さんらのライブが開かれる。このほか、かじか荘やたまゆらの里、みさと天文台、パン店のドーシェルなどで個展やライブ、ヨガ、軍手を使った工作、書道のワークショップがある。

 また、11月1日(日)午前9時〜午後3時、元気長谷毛原会が旧校舎で「秋の里山まるごと体験」を開く。和太鼓の演奏、クラシックカーの展示、軽トラ市、餅まきが行われ、事前予約でサイクリングやウォーキングにも参加できる。 

 詳細は「きみのピクニックフェスタ」フェイスブック。期間中、JR海南駅からかじか荘まで無料送迎あり(要予約)。かじか荘(073・498・0102)。

写真=「旧校舎は地域の人が守ってきた財産」と関根さん

(ニュース和歌山2015年10月31日号掲載)