2015121289_pettrim

 犬のカット技術を競う「ペット博・トリミングコンテスト」(テレビ大阪主催)が11月、大阪市で開かれ、オリジナル部門で和歌山市園部の和歌山グルーミングカレッジOBの藤本カンナさん(23)がテレビ大阪賞、同校に通う西村咲穂さん(15)が審査員特別賞に輝いた。

 コンテストはスタンダード部門とオリジナル部門があり、近畿のプロトリマーや専門学校生計18人が参加した。犬の個性に応じたカットを競うオリジナル部門には9人が出場し、3賞のうち2賞をグルーミングカレッジが占めた。

 一般の投票で決まる賞に輝いた藤本さんは「おちゃめなロックスター」をテーマにプードルをカットした。鋭角の柄を切り込むことは難しいが、身体にオレンジ、黄色、緑色の星のマークを美しく表現し、足も染めた毛が美しいグラデーションを描くよう切り込んだ。藤本さんは「お客さんが多く緊張したけれど、始めるとカットに集中できました。かなりイメージに近くできました」と満足した様子。

 審査員特別賞に輝いた西村さんもロックがモチーフ。プードルの頭をモヒカン刈りにしてオレンジや赤に染め、メッシュを入れた。背中には骨で組んだクロスをあしらった。母と姉がプロのトリマーの西村さんはトリマーを目指し始め半年。「家でかなり練習をしました。もうちょっと切りたかったけど、自分なりにはできた。来年もチャレンジしたいです」とにっこり。

 同校の佐久川敦子さんは「うれしいの一言。学校で学んだことをしっかり守り、それぞれのこだわりを持ってカットをし、結果を出せよかったです」と喜んでいる。
(ニュース和歌山2015年12月12日号掲載)