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 JR和歌山線を音楽で盛り上げよう ──。県立和歌山高校(和歌山市新庄)総合音楽部吹奏楽班は12月19日(土)、JR和歌山線車内と和歌山駅でコンサートを開く。2年の山本楓華部長は「来てくれた人の笑顔が見られるよう自分たちも楽しみたい。たくさんの人に聞きに来てもらい、普段お世話になっている電車への恩返しになれば」と練習に熱を込める。

 同高は和歌山線紀伊小倉駅が最寄り駅。以前から生徒の乗車マナー向上に向けてJRと協議し、生徒が駅のホームに壁画を制作したり、同線のマスコットキャラクター、わっふるを描いたりと連携してきた。今回は、音楽で同線活性化に一役買おうと企画した。

 19日は午前11時32分、粉河発の電車で演奏。2両目の最後尾にドラムを組み、17人がトランペットやフルート、ホルンなどを手に、クリスマスソングや列車にちなんだ曲を披露する。楽器を左右にスイングさせるなどのパフォーマンスを盛り込み、乗客との一体感を高める。和歌山駅へ到着後は駅コンコースで約30分間演奏する。

 同部代表顧問の小畑順司教諭は「車内にドラムを持ち込んで本格的なコンサートをするのは珍しい。成功すれば、他の沿線高校と連携し、橋本駅から和歌山駅までリレー式で車内コンサートを開きたい」と描いている。

写真=サンタの衣装で演奏する
(ニュース和歌山2015年12月19日号掲載)