飼い主やブリーダーから捨てられた猫たちに、新しい飼い主との出合いを2016073003_catcafeつくろうと20日、和歌山市のぶらくり丁に「保護ネコカフェ ハッピーキャット」がオープンした。田添浩之代表は「猫を〝買う〟のではなく、〝飼う〟人が増えてほしい。温かい家族に迎えてほしいですね」と願っている。

 保護した犬を預かるシェアハウスや、年老いた犬を看取る老犬ホームを運営する一般財団法人ワンダブルの猫部として3月、ぶらくり丁近くに60匹を収容できる猫シェルターを開設。譲渡会を行ってきたが、成猫の受け入れ希望が少ないことや、インターネットを見ない人に知ってもらうため、何度も猫とふれあえる〝お見合い〟の場としてカフェを開店した。

 猫のいるカフェは2階で、子猫を含めた20~30匹がお出迎え。大半が譲渡対象で、いずれも和歌山県内と大阪南部で保護し、同店近くのシェルターで生活している。天井に巡らせた床が透明なキャットウォークが自慢で、猫が歩く姿と肉球を下から眺められる。里親希望者には面談後、3ヵ月までの試用期間を設ける。1階は猫用のペットフードやおもちゃ、猫モチーフの雑貨がずらりと並ぶ。

 田添代表は「初日は平日にもかかわらず32人が来てくれ、皆さん喜んでくれました。仕事に疲れた人には、まちなかで癒やしの場になるはず」と話している。  午前10時~午後8時。1時間1080円。火曜休み。同店(073・427・8228)。

 写真=猫の愛くるしい姿にふれることができる

(ニュース和歌山2016年7月30日号掲載)