江戸時代の和歌山城を手軽に楽しんでもらおうと、和歌山市は9月21日から、かつての御殿や櫓(やぐ2016108_smartら)をスマートフォン画面に映し出し、音声で解説するサービスを始めた。城の近辺では、ニュース和歌山発行『城下町の風景』『城下町の風景Ⅱ』に掲載した絵と解説が表れる。城整備企画課は「今の風景をバックに失われた建物群を見ることで、違いを体感してもらいたい」と期待を寄せている。

 スマホ内蔵のGPS機能を使い、バーチャルリアリティで昔の建物を見られるアプリを活用したサービス。和歌山城では天守閣、吹上口、本丸御殿、二の丸御殿、能舞台など10ヵ所が設定され、スポット以外では各場所の現在の写真と説明が表示される。

 実際に現地に行き画面に現れるマークに触れると、城に存在した建造物に切り替わる。同課は「天守閣だけが城でなく、御殿や門、櫓、塀、堀に、地形が組み合わさり、敵の侵入を防いだのが城。それぞれの役割を想像してください」。

 また、城周辺の京橋、駿河屋、水門吹上神社など20ヵ所の説明には、『城下町の風景』『城下町の風景Ⅱ』が使われている。江戸時代の地誌書「紀伊国名所図会」にカラー彩色した絵と解説で、現代の景色と見比べながら楽しめ、歴史ウォークに活用できる。

 同アプリは江戸城、福岡城など5城が活用しているが、歴史資料を使ったのは和歌山城だけ。無料。対応はiOSのみ。アプリ「ストリートミュージアム」で検索。

(ニュース和歌山2016年10月8日号掲載)