本町小縦_dc 小中一貫校、伏虎義務教育学校の来春開校を控え、今年度末で閉校する本町小、城北小、雄湊小の3校が4日、統合前に児童の交流を図るウォークラリーを和歌山城で開いた。

 3小学校と伏虎中学校が統合し、同市初の小中一貫校として来春開校する伏虎義務教育学校。3年前から、修学旅行の日程を合わせて現地で合流や、合同で社会見学へ行くなど、児童間の絆を深めてきた。

 ウォークラリーは、本町小が毎年行う取り組みで、3年前から3校合同で実施。3校の児童計450人を混ぜてグループをつくり、城内を巡った。

 各ポイントでは教員がゲームを用意。じゃんけん大会や、異なる五十音を複数人で同時に言い、その言葉を当てるゲームなどがあり、子どもたちは課題をクリアするごとに打ち解け、ハイタッチしながら喜び合う姿がみられた。

 道中は上級生が下級生に石垣の段差や溝を注意してサポート。城北小6年の中谷光希くんは「毎年みんなで回るのが楽しみで、チームワークも良くなってきています」、雄湊小6年の石原駿也くんは「他校に同じ幼稚園だった子もいます。みんなで力を合わせてクイズに挑みました」と笑顔。本町小3年の仲杏奈さんは「新しい友達と仲良くなれた。来年は同じ学校なので一緒に遊びたい」とにっこり。

 本町小の安井均校長は「縦割りのグループ活動で、学年、学校の垣根を越えた交流ができた。生まれた友情を来年以降、育んでいってほしい」と期待していた。

 

(2016年11月12日号掲載)