育児中の男性サークル、パパチカはイベント「親子で作ろう~わかやまぬりえ絵巻」を11月27日(日)、JR和歌山駅前のJAビルで開く。和歌山にちなんだぬりえ第3弾の完成記念で、同会の額田康夫さんは「ぬりえの中で県内を旅し、それぞれの場所に興味を持ってほしい。家族で出掛けるきっかけになれば」と期待している。

 父親の育児参加を応援し、父と2016111909_nurie子の距離、家族と地域の距離を縮めようと2013年に立ち上がった会。未就学児や小学生の子を持つ父親約20人が2014年から毎年、和歌山城や友ヶ島といった和歌山市内の有名スポットを題材としたぬりえ冊子を発行している。

 地域のイベントや幼稚園で配布する中、「うちの地元もぬりえにしてほしい」との声が多く寄せられ、絵の題材を県域に広げた。

 新作は、桜の名所として知られる岩出市の根来寺で僧兵と子どもが一緒に弁当を食べる様子や、雪がしんしんと降り積もる高野山、迫力ある那智の滝など14種類。額田さんは「マグロ漁の絵は和歌山で主流のはえ縄漁にするなど細部にこだわりました。みかんの色ひとつとっても、それぞれの個性があらわれるはず。創造力を養えます」と勧める。

 27日は大判に拡大コピーした新作を来場者が彩色。完成後は絵巻風にはり合わせて飾り、県内各地を旅する気分を楽しむ。また、和歌山にちなんだクイズを出題し、みかんジュースやジャムなどを味わう。

 午後1時半~4時。無料。母親の参加も歓迎。先着20組。希望者は同会(papachikawakayama@yahoo.co.jp)。

(ニュース和歌山2016年11月19日号掲載)