surugaya 老舗和菓子店、総本家駿河屋(和歌山市駿河町)は18日、県の特産品を使った新たな羊かんを発売した。地方ラジオ局、和歌山放送の番組でアイデアを公募し、実現した商品。駿河屋の岡本良太社長は「看板商品の羊かんを県内外の人に親しんでもらえるよう開発しました。特産品を組み合わせた新しい地元の味を楽しんでもらえれば」と自信をのぞかせる。

 創業550年、羊かん発祥の店といわれる駿河屋。りんごや栗など季節ごとの味を提供しているが、客から「見ただけで和歌山と分かる菓子を」との要望が寄せられ、9月に同局の番組「しそまるの全開!金曜日」で「手土産になる県産品を使った羊かん」を募集した。1ヵ月間で、ショウガやしらす、柿などを組み合わせたアイデア約50点が寄せられた。

 商品化した味はみかん、しょう油、山椒の3種類。みかんは控えめの甘さの中にピールを練り込み、アクセントをつけた。しょう油は湯浅町産を使用し、口の中に甘さがじんわり広がる。山椒は有田川町産で、舌にピリッとくる辛さとさわやかな香りが特徴だ。

 みかんは540円、しょう油と山椒は648円。駿河屋(073・477・7151)。

 写真=「新しい地元の味を」と岡本社長

(ニュース和歌山2016年11月23日号掲載)