「幸せな大人になろう」をテーマに思春期アドバイザーのあかたちかこさんが18日、海南市日方の海南中学校で1、2年生144人に講演した。「自分のことは自分で、2人のことは2人で決め、ハッピーな人生を歩んでほしい」と呼びかけた。

kainannchu 国際ソロプチミスト和歌山によるエイズ予防の出前授業で、同中が実施する思春期体験学習として開催。あかたさんは、恋愛する時は「冷静に対応してくれる友人を大切にし、1人で考えを巡らせたり友だちと過ごす時間を持つように」などアドバイスした。また、「恋愛を良い体験にすることで、成長し世界が広がる」と話した。

 続いて、恋愛にかかわることとして、病気と望まない妊娠の大変さを紹介。特に、エイズになれば一生治らず、薬を飲み続けなければならないとし、妊娠については、自分と相手の未来を考えた上、「赤ちゃんを迎えるのは、男女とも準備ができてから」と訴えた。

 さらに、恋愛も友だちとの人間関係も、「相手と本音で話し合うことが大切。言わなくても分かることなどなく、言葉を選んで思いをきちんと伝えるように」と強調した。

 2年生の山本茉陽(まひる)さん、岡室希依(きえ)さん、須川七星(ななせ)さんは「恋愛を軽々しく考えたらいけないことが分かった」と口をそろえていた。

(ニュース和歌山2016年11月26日号掲載)