リオデジャネイロ五輪での日本人選手の活躍に沸き、〝金〟の一文字で表された2016年。和歌山出身の田中佑典選手も金メダルを獲得し、大河ドラマ効果による真田幸村ブーム、また県内各地で映画が相次いで撮影・公開されるなど、明るいニュースが目立った年でした。そんな1年を振り返ります。

リオ五輪 田中㊎

 8月に開かれたリオデジャネイロ五輪の体操男子団体で、日本が3大会ぶりの金メダルを獲得。メンバーの一人、和歌山北高校出身の田中佑典選手(コナミスポーツクラブ)は、得意の平行棒や鉄棒で足先までぴんと伸びた持ち味の美しい体操を披露し、日本の優勝に貢献した。夢を実現した田中選手、「4年後の東京五輪に向けて頑張りたい」と前を見据えている。

tanaka

 

大河で真田人気

 NHK大河ドラマ「真田丸」が1月にスタートし、主人公の真田幸村が14年間過ごした九度山町を中心に県内でも盛り上がりをみせた。同町では真田ミュージアムが3月にオープンし、11月には来館者20万人を突破。5月の真田まつりにはドラマで幸村の父、昌幸を演じた俳優の草刈正雄さんらが登場した。真田丸にちなんだデザインの電車やタクシーが走り、弁当や酒なども誕生した。

sanada

吉宗将軍就任300年

 徳川吉宗の将軍就任300年を記念し、イベントや切手の作成、だれでも使えるロゴの配布など、様々な取り組みが行われた。将軍就任日にあたる9月28日から10月2日までを「吉宗ウィーク」と銘打ち、和歌山城やまちなかで、竹燈夜や屋台村「まちなか河岸にぎわい横丁」、市堀川イルミネーションなどが集中的に開かれた。

熊本へ広がる支援

 4月に熊本で発生した地震は最大震度7を記録。県内ではチャリティコンサートや被災地の様子を伝える写真展が開かれ、現地に足を運んで復旧作業に加わった市民もいた。募金活動をした和歌山大学生やバザーを開いた紀の川市貴志川町の学童保育に通う子どもたちは義援金、慶風高校生は携帯トイレ、わかやまNPOセンターは梅干しを被災地に届けた。

地元ロケ映画続々

 県内で撮られた映画が続々と公開された。コスモパーク加太や和歌山城で撮った時代劇『真田十勇士』は9月に全国で、じゃんじゃん横丁や和歌浦天満宮など全編和歌山市ロケの『ちょき』は11月、県内を皮切りに上映が始まった。海南が主なロケ地の『見栄を張る』、新宮が舞台の『溺(おぼ)れるナイフ』と地元の景色が銀幕を彩った。

cyoki

初めての18歳選挙

 18歳以上に選挙権が与えられた初の国政選挙となる参議院議員選挙が7月10日に行われた。和歌山大学生が「和歌山の10代投票率を日本一に」との呼びかけポスターをインターネットで公開し、各高校では政治関連の授業を実施。立候補予定者による討論会にも高校生が参加した。しかし、県内未成年者投票率は41・81%と、全国平均の46・78%に及ばなかった。

senkyo

 

どうなる伏虎中跡

 来春、移転閉校する伏虎中学校の跡地活用法が固まってきた。老朽化した和歌山市民会館を移転するため、けやき大通りに面する南側敷地を利用。4階建ての会館を新築し、大・小ホール、屋上庭園などを設ける。一方、北側には県が新設を予定する県立医大薬学部を誘致。県は8月に講義棟などの建設計画を明らかにした。いずれも2021年春の開設を見込む。

子ども食堂が増加

 子どもの貧困が社会問題として注目される中、県内でも子ども食堂のオープンが相次いだ。和歌山市では、3月に中之島、8月に布施屋、11月に山口の各地区で市民団体が公民館などを活用し、月に数回実施。一人で食事する大人も加わり、学習支援やレクリエーションを交え、親ぼくを深めた。食材を提供する農家や運営を支える高齢者も加わり、支援の輪が広がった。

(ニュース和歌山2016年12月24号掲載)