たま駅長やおもちゃをモチーフにした車両が走る和歌山電鐵貴志川線に13日(金)、特別編成「たま+おも電車」が登場する。人気車両を合体し走らせる試みで、同社の山木慶子さんは「全然違う電車をつなげるのは初めて。中で行き来でき、一度に両方の電車を楽しめます」と呼びかける。

たま電車_dc 貴志川線では、2006年のいちご電車を皮切りに、07年におもちゃ電車、09年はたま電車(写真)と続き、昨年はうめ星電車と、内外装に工夫を凝らした車両を導入してきた。

 今回の合体車両は、たま電車の点検がきっかけ。4年に1度、1両を2ヵ月かけ点検するが、従来は2両そろわないと運行しなかったため、計4ヵ月運休していた。

 昨年11月にたま電車の1両が点検を終えていたことで、運転士から「ずっと運休するのでなく、おもちゃ電車と組み合わせて走らせては」と提案があり、連結運行を決めた。たま電車には本棚、おもちゃ電車にはフィギュア棚やベビーサークルを設置している。

 期間は2月7日(火)まで、おもちゃ電車のダイヤで走る。なお、きょう11日(水)午前10時と11時半に、乗車はできないが、伊太祈曽駅を発車し、和歌山駅で折り返す試運転を行う。

(2017年1月11日号掲載)