和歌山市のフリーアナウンサー、宇和千夏さん(写真)と、アコースティックデュオ、アロエルートの松本そうすけさんがCD『背番号のないユニフォーム』を12月23日に発売した。一人の高校球児の姿と成長を、音楽と朗読でたどる物語風の構成。夢を追い、くじけた人へのエールとなっている。

うわちか FMワカヤマのパーソナリティーとして活躍する宇和さん。2013年に『50の種』で歌手デビューし、ライブ活動にも熱を入れる。3作目となる今回は、和歌山を拠点に活動する松本さんとの共作となった。

 宇和さんは高校時代、野球部のマネジャーを務めた大の野球ファン。数年前、ある県外の高校野球部で、夏の大会前に背番号をもらえなかった3年生が紅白試合を行い、一足早く夏を終えるのを知り、イメージが広がり、曲にしたいと思った。

 『背番号のないユニフォーム』は宇和さんの歌詞の原案をもとに、松本さんが作曲。球児の切ない思いを、松本さんが前向きに歌うさわやかな曲になった。

 この曲に、マネジャーの目線から球児を見つめた、宇和さんボーカルの『きっと大丈夫』、中年となった球児が再び仲間と野球に興じた思いを歌った『青空ノート』が続き、エピローグへ。野球を通じ大切なものを知っていく姿が表現される。

 宇和さんは「夢がかなわなくても悲しいことばかりじゃない。必ずそこで得たもの、仲間がいる。それを伝えたい」と話している。

 1500円。22日(日)午後2時から、和歌山市北新のダイニングUOで開くCD発売記念ライブで販売する。ライブは3000円。UO(073・499・4519)。

(2017年1月11日号掲載)