梅干し やせる効果あり!?  和歌山県立医科大学 宇都宮准教授 レシピ満載の本監修

20170121-13a 梅干しの効能を研究する和歌山県立医科大学の宇都宮洋才(ひろとし)准教授が監修した本『やせる! 元気になる! 焼き梅干しパワー』が1月16日、宝島社から出版された。梅干しのダイエットや健康効果とともに、レシピを多数掲載。宇都宮准教授は「梅干しは家庭で気軽に取り入れられる健康食品。家族の日々の体調管理に役立てて」と笑顔を見せる。

 1999年から和歌山県産梅の研究を続ける宇都宮准教授。古くから身体に良いと言われる梅干しの言い伝えに着目し、科学的に解明してきた。テレビや講演で効能を説き、「梅干し博士」として知られる。

 本では、梅干しには脂肪を燃やす成分、バニリンが含まれており、ダイエットに期待できることをメーンに紹介。このほか、インフルエンザや糖尿病、骨粗しょう症の予防、ストレスや便秘の解消といった20の効能にふれている。

 また、加熱すると、バニリンが1・3倍に増えることに着目し、梅干しを調味料代わりにしたぶりの梅照り焼きや梅おでんなど、料理研究家による62のレシピを掲載。和歌山市のル・パティシエミキの三鬼恵寿さんが考案した紀州南高梅を使った「焼き梅干しのフィナンシェ、マドレーヌ」のレシピも載せた。

 宇都宮准教授は「ご飯のおともとしてだけでなく、菓子にもなる。減塩、はちみつ漬けなどたくさん種類があるので、体調や好みに合う県産梅干しを見つけ、毎食食べてほしい」と勧める。

 A4判、79㌻。950円。宝島社(03・3234・4621)。

(ニュース和歌山2017年1月21日更新)