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 和歌山市出身のヴァイオリニスト、寺下真理子さん(写真)がメジャーで2枚目となるアルバム『ロマンス』をキングレコードから22日に発売した。収録曲を中心に披露する記念リサイタルを3月18日(土)午後2時、和歌山市西高松の和歌山県立図書館2階で開く。「マイクを使わず、生で聴くクラシックの楽器の音は温かみがあります。クラシック音楽のすばらしさを伝えられるよう、トークを交え演奏したい」と意気込んでいる。

 5歳でヴァイオリンを始めた寺下さん。中学3年の時にニュース和歌山主催の和歌山音楽コンクールで県知事賞に輝いた。東京藝術大学を経て、ブリュッセル王立音楽院修士課程を卒業。これまで東京フィルハーモニー交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団などと共演経験を持つ。15年発表のアルバム『アヴェ・マリア』は高音質音楽配信サイト「e─onkyo」の売上ランキング総合1位を獲得。韓国、台湾でも高評価を得た。

 今回の『ロマンス』は17曲を収録。「私が恋に落ちた曲たちを集めました。クラシックがメーンですが、『ニュー・シネマ・パラダイス』『ひまわり』といった映画音楽も取り入れました」。『3つのロマンス』はシューマンが妻にささげた曲。また、ストラヴィンスキー『イタリア組曲』は、オーケストラ曲をヴァイオリンとピアノのために編曲したものだ。「明るい気分になれる曲で、朝に聴くのがおすすめ。集中して演奏したので、気迫が伝わればうれしいですね」

 CDは3240円。リサイタルにはアルバムの録音に参加したピアニストの須関裕子さんも出演。3000円、当日3500円。和歌山県民文化会館、和歌山市民会館ほかで販売。音楽愛好会フォルテ(073・422・4225)➡リサイタルに抽選でペア2組を招待。応募方法は9面。

(ニュース和歌山より。2017年2月25日更新)